読書感想

「問いかけの作法」の読書感想

※ この記事は、書籍の内容を要約したものではなく個人的な読書感想です。

こんにちは、ビジュアルコミュニケーション研究員のオザワです。
今回は、「問いかけの作法-チームの魅力と才能を引き出す技術-」安斎勇樹著 の読書感想。

本の紹介

本書は、お通夜状態の会議などコミュニケーションの場で起きている問題を洗い出し、ファシリテーターの立場からどのような問い掛けを行うべきかを紹介する内容です。問いかけにより個人のポテンシャルを引き出し、チームに信頼関係が生まれ、さらに色々なアイデアが浮かぶ。そんな理想的な環境を構築するバイブルとなる一冊です。

また、正解の掴みづらい「場の雰囲気づくり」について解決策となるものも示しています。
具体例も多く非常に実践的な内容の本なので、進行を務めるポジションで悩んでいる方にかなりおすすめです。

私がこの本を読んだ理由

私の仕事に、週1で専門高校の非常勤講師があるのですが、美術関係は特に生徒個人の主体的な取り組みが実力に繋がると考えているため、どのような授業スタイルがいいのか大変悩ましいものがありました。

授業を重ねるにつれて有効だなと感じていたのは、1:1でのフィードバック/進捗確認の時間を設けること。生徒個人の興味や技量に合わせたレスポンスをとることで、最短で伸びる起爆剤が見つかるのではないかと。

そこで手に取ったのが今回の「問いかけの作法」。
ちょうどいい本を見つけました、本当に…!

読書中に思ったこと

問いかけの作法

本書は、様々な問いかけのテクニックや組織形態から起きているコミュニケーションの妨げなど、幅広く紹介しています。特に「個人のこだわり」を聞き出す問いから、発想を育む方法について多く触れ、具体例を参考にわかりやすく解説しています。

面白いと感じたのは、質問ジャンルと相手の反応の解説。問いかけの仕方のよって相手は「思い出す」「調べる」「考える」と反応が分かれると解説してあり、確かに考えれば分かることではあるのですが、そこまで考えて質問をしていなかったなぁと。

また、中でも重要な「考える」反応が起きる質問方法のノウハウも丁寧に紹介されていて、何度も書いてしまいますが非常に実践的です。

この本から得た知見

読み終わって、すぐに実践できると感じたのは2つ

1つ目は、「コミュニケーションスタンス」のマッピング。相手のタイプによって「自分から働きかけるー相手を受け止める」「理論的に促すー感情に訴える」と有効な対応方法が可視化される表があり、これは個別の指導で使っていきたい。

2つ目は「咄嗟の質問リスト」。目的から一旦目を離し、相手のこだわりを探るような質問の有効性は理解したのですが、そんな質問を咄嗟にできるだろうか…。と不安になっていたら、ありました!「咄嗟の質問リスト」が準備されていました!(嬉

先ずはこれをファイルに入れておけばok!
もし、この記事を生徒が見ていたら『先生、今咄嗟の質問リスト見ながら私と話してるのか。ダサ』となってしまいますが、身につくまで一旦これで。。

おわりに

最近は、このサイトのおかげで文章を書くのが楽しくなってきました!

AIのChatGPTに、ざっと箇条書きしたものを貼り『これを分かりやすく文章化して』と指示する裏技も見つけたのですが、何度か試すとAIっぽい文章だなと感じるようになり、自分で書いた方が意味があるなと。特にブログなんて個人が見えた方が面白味の出るコンテンツだと思いますし、読みやすい文章は自力で作れるように精進していきます。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

オザワタクヤ

オザワタクヤ

フリーランスのデザイナー / イラストレーター。 非常勤講師やアートディレクター、スプラトゥーン等もしています。

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