どうも!可視化研究員のミタメです!
今回は、絵の具から生まれる予想外の模様「デカルコマニー」のビジュアル的な特徴を抽出していきます。
ビジュアルの特徴
デカルコマニーとは、絵の具を垂らした画用紙を二つ折りにしたり、別の容姿を重ねることで、予想のつかない模様や形を作り出す技法です。
ロールシャッハの性格テストでの採用が有名ですが、子供の想像力を養う効果も期待されており、児童教育分野でも注目されています。
1.偶発的なグラフィック
二つ折りのデカルコマニーが生み出す模様は、制作手順を知らない第三者が見ても、筆を置いて描かれていないことが伝わります。
絵の具が混ざるアナログらしさと偶発性を感じる形は、それが遊び心のあるグラフィックだと示してくれます。
2.カラフル×シンメトリー
カラフルで賑やかな色彩と、シンメトリーが持つ規則的な調和は相性はとても良いといえます。
デカルコマニーは絵の具のビビットなカラーを生かしつつ、賑やかながらもバランスの良いグラフィックを生みます。
3.連想と表現
雲が羊に見えたり、星を繋いで星座を作ったり。そのような自由な想像を画用紙に書き込んでいく楽しさ。
上から制作者の見えているものを具体的に書き示すことで、よりワクワクさせる表現が可能になるのではないでしょうか。
補足.デジタルで描いてみる
筆者も実際にアナログで試したのですが、描きたいものを先に決めて制作すると色と形コントロールが非常に難しいです。
商用目的でビジュアル面をデカルコマニーっぽくしたい場合はデジタルでの制作が簡単です。
ポイントは、
1. ウエットブラシでの加工の際、輪郭や濃淡の強弱をつける(ベタッとした部分を残す)
2. シンメトリー後に左右に若干の違いが出るように調整する
楽しい作業なので是非試してみてください!
ビビットでカラフルな配色も美しくまとまる手法ですね、遊び心を感じるビジュアル制作でお悩みの方におすすめです!
ここまで読んでいただきありがとうございました。